左右

思われニキビ

作品を作ってすぐにでも出せたならそれが本来あるべき姿だろう。
口から言いたいことなんてひとつもない
いつのまにか、気付かないうちにそっとしていたひとつひとつのもの達が、机の上にもう置き切らない。
夜の遅くまで起きていて、ふと我にかえった時

わたしのわたしは、お手軽な孤独感を欲しているらしい。夜は簡単に手に入る
空気が重たいんだ、すごく、わたしはこの数年間の様子をあまり覚えていない
あまりに耳を傾け過ぎる、どうして感覚を研ぎ澄ますともう生きていられないような
膨大な違和感が、なぜ生きているのと、毎日脳みその怪物に問われ続けるのには耐えられない

幸福な出来事を体験した
幸福を感じる時間を共有した

果たして、その全てを目を逸らさずに見つめられるか?
共感するための表現をわたしは持ち合わせているのか?
その幸福以外のものを排除せずに、口を噤んで睨みつけずに。己の醜いところを委ねられるか?
自分のことがどうして怖いのか、今迄のようにやり過ごして生きていくのは大きな裏切りになる、
わたしたちは自分の身近なテーマをしっかり把握できているのか?
小さな罪悪感がもう肩に乗り切らない

こんなに生きて、伝えようとしているのに自分の外へ出てこないのだから無いのと同じ
外へ出たと思ったら薄まるだけ、何の意味があるのか
わがままな祈り

共感というのは、他人の実体験からそれに近い自分の中へ生じるその生々しい追体験的実感のことを指す、
我々の共感と言うのは己の記憶とのリアルな一致の事だ

誰もが罪だらけなことを少しずつ誤魔化して忘れてる
誰も謝らない、だって謝る相手なんか居ないのわかってるから、みんなは頭がいいんだね
おやすみ