左右

東京の世田谷に生まれて、世田谷の高等な雰囲気の男の子や女の子に囲まれて、そこで気取ってかっこわるくカッコつけて、それで自分もそうやって生きていけるに違いないと思っていた頃があった

惰性と、オシャレと、酒とセックスとタバコ、音楽…アート達に囲まれて死ぬまで自分探しのような事をして、何者になれても、なれなくても。

残念なことにわたしはそういうやり方で人生を遊び切る事が出来なかった

遊び、や友人、等楽しいことに対して自制の気持ちが彼等よりもかなり強かった。

わたしはしばらく、彼等のやることについて回って遊んでいたが常に不安だった。

酒を飲み、ギターを弾き、公園でだらだらとし、ライブハウスではいつも孤独で、クラブイベントではもっともっと孤独だった。

なぜ自分がそういう風に楽しめないのかそれも悲しかった。

だって君たちはいつも楽しそうで、やること全てカッコついてて憧れてた。

ダサくて、バカで惰性で、でもあいつらはそれが似合って、カッコついてて羨ましかった。(学歴あるひともいた)

いつからかわたしは彼等と決定的に違うことをわかってしまった。

いつからか自分は仲間に入れないことをやっと自覚してしまった、格の違いなのか舞台の違いなのかわたしにはまだわからないけど。

離れてからかなりの時間が経つ、すごく好きだったけど。

最後にみんなにあったのは忘れた、5年か6年前かなんかのイベントか、みんないまでも集まってるの?

(なんかみんなそれぞれちゃんと自分のことやってるみたいで胸がどきどきしてる)

こんどまた酒飲もう。それでたばこ一本ちょうだいね

さよならバイバイ

(今夜は公園にブランコでも乗りに行くよ缶ビール買って)