左右

喪失

海、うみ、広く、怖い海、海に、投げ出された感覚、が、剥がれた。像、全てが、剥がれ落ちて、影、影の本物は鼻息で、飛んでった思い込み、飲み込み、消化されず、自分らしきそれ、如何にもなツラ、それ面した顔、覗く腹から、見て見ぬ振り、出来たはずは虚、受け付け無い人間、如何にもな顔して今更、自分だと名乗り出る。お人形、お人形は好きだった、好き、それは欠陥などないしな。真逆の好き、それそれ、拾って顔に貼り付けまくって安心安心、わたしの安心、喪失の喪、喪に服す服なんか持っていないから、ああ貰ったワンピースあります、真っ黒でさ