袖に隠した、ちょっとした傷を誰も知らない
袖に隠した、見え隠れする傷を本当に見たいのは多分自分だった。
袖をめくれば皮膚の固まった汚い傷は疼きそれ自体が脈を打つ。
まるでリズム隊の音がヘヴィーなロックだったもので、逆に初期の曲の繊細さは際立ったし近年のタフさも胸に残った。残響が耳に残って眠れず、鼓膜が久々に身体ごと振動したものだから少し気持ちが悪くなった。
オープニングアクトの演奏は、苦しんでいる陰鬱な音だった。轟音でそれをめちゃくちゃに破壊してて、それがとにかく苦しかった、ノリ方が変でそっちのほうが気になった。厚い雲の隙間から射す光はほんの一瞬だけ。
演者と一緒にトランスするの気持ちいいなんかもう途中色んなことどうでもよくてグラグラしてたから後ろのおばさんに迷惑かけたかもしれない。