左右

死んだ蝉を苗床に広がる死が少しずつ成長する夜

意識が遠ざかり、食い潰されてゆく時間に

痛みすら忘れ、ただ悲しく、辛く、苦しい呼吸

を繰り返し、何もかもが眠る冬

に、そう、僕は生き返った