左右

なんの言葉も出ない、感覚は浮かんでは消えて何も残らない

無いのと同じなのに、何かを気づいて欲しいと脳に囁かれる。

その声さえ聞き逃して なんとかその日をやり過ごす

この短い期間でたくさんの知らない蔭が行く当てもなくうまれた。それは自分の感覚だったことそれすら忘れて、誰かのことも忘れて、初めからなにもわからなく、

だからそれはなにもないということ。0を0といってるだけ。

いつか燃やさないといけないのに、その燃やし方も、お骨を入れる壺だってない。

そもそも触れやしないのに、高温で燃やすことも叶わない。

わたしは死んだ人にしかお花をあげないことにした。