もう浸浸になってしまった。
春はやたらと疼々しいから、花芽はどんどん膨らんで、恥ずかしさ目一杯弾けそう枝枝。
わたしだって何かに期待したくて過ごす春だけれども
どうしてもぶかぶかの靴やかたい鞄、新しいシャツを着る人々が好きでない、もうずっと。
春の陽が誤魔化してくれなかったら本当に。
すこし歳をとってきれいな靴にも共感するけれどただ履き潰してもきれいな靴が好きだよ
長く愛したい全て心底愛している。
壊れてもだけど、気性も落ち着いてきて壊すこともなくなった。
壊すのは悲しいと壁に穴を開けて覚えました。
春は固い固いコンクリートをぶち破って出てくる
まだ寒いというのに、恥ずかしくて恥ずかしくて堪んないからどんどんどんどん膨張してく、春はいじわる。
小さな自然を手に入れて自分のものだけ集めた部屋に春が生えて、結局文字を消しすぎる