左右

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ワンキル

袖に隠した、ちょっとした傷を誰も知らない 袖に隠した、見え隠れする傷を本当に見たいのは多分自分だった。 袖をめくれば皮膚の固まった汚い傷は疼きそれ自体が脈を打つ。 まるでリズム隊の音がヘヴィーなロックだったもので、逆に初期の曲の繊細さは際立っ…

渡ってはいけない

夢の中で、何度も何度も通ってきた小中の廊下の混ざった景色が出てくることがある。その風景に入り込んでいる時は夢の中の実体と自分自身の意識がごく近い。(だからめちゃくちゃ不快感がある)そこの廊下はまるで迷路のようになっている、歩いても歩いても…

あれが一体いつの記憶だったかなんて本当はどうでもいい

「手、冷たい」握った感触、見た目よりも細くて驚いた。「さきちゃんの手、小さいね」嘘、そっちのほうが小さい。秋の草むら、虫の声、「すこしうるさいな」「そうだね」「なにかおかしい?」「ううん」「へんなの」「楽しいの」