左右

戻れ(ら)ない日

振り返る、左頬に赤い点ができていた。

わたしの気持ちを誰がわかるのかというと自分自身である 。疲れがたまるとなんのために生きてるのかを簡単に忘れる。

自分が自分としてちゃんとするためには1度自分をすっかり認めないといけないんだろうけど
いかんせん自分の大体が好きでないし信用ならんし、老人になるまでにわたしはわたしに認めてもらえるのだろうかね。

雷が鳴った、空は黄色い。多分鳴った。

時間を間違えて早く出た日の夕方は驚くほど穏やかだった
だれかの弾くアコギを背にビルを吹く風、何を見るでもなく座るベンチ。

「なにかわかった?」
「あ きいてなかった」

羽根木公園のアスレチック、わたしたちはいつもみたいに何をするでもない時間を過ごしてた。
ばかみたいな時間
する話も特に無いのに、食事をするでもないのに
高校生1年生にできることなんて限られていたから、人がたくさんいる中で孤独に過ごす夜。
それでもそれは最高の時間だった。


どうでもいいことを思い出しては、薄まり行く記憶の中を手探りする。


缶ビールを飲んで、おいしいなー
目を瞑って、ほかのことを考える時間のない3ヶ月

空虚な時間に身を投じて愉しむ時間はもうないのかな

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