左右

まだ

生きてると思ってたら死んでた

 

死にたくないと思ったら部屋のものひとつひとつが呼吸をしてた
生きなくちゃいけないと布団からもたげた


ひどく生ぬるかった
息をする部屋のひとつひとつ。より空気を圧迫して
ねえ誰が聞いてるのかもわからない歌なんか歌わないでよ

 

埃と垢で黒ずんだ床、ものを蹴飛ばし歩く夜にわたしの言葉は頭は理想はそこへ向かうエネルギーは、得体の知れないものに対する復讐心は、そこへ落ちて戻らない。

机に溜まったコップにはなにに飢えたかわからない、その喉の渇きも満たせずに
手持ちぶたさで胃液を薄めた私たちの向かう場所なんか、あんたらの美しい理想とは程遠くてごめんなさい。

 

ひとは楽しそうわたしも楽しそう。

それでもわたしのわたしは死んだままどんどん薄暗い部屋へ重たい足で確実に進んでく
危ないから水を飲んだ、食べた、普段では考えられない量を食べた、柄にもなく出かけた、一切満たされない、危ない。脳へ甘いものを送る一時的に楽になる
一時的に高揚し慢性的に辛くなる

 

要らない暗示をかける。いらない

部屋のものひとつひとつが呼吸をする
君たちひとつひとつに批判されているよう、目をそらし床へ散乱したものたちを無視する。
怖いから誰にも見られないように。


誰かじゃなくて自分に

 

何もする気が起きないなら死ねと言われる1人で2人の孤独が部屋にばら撒かれてる

 

そんだけ