自分の事が嫌いだと意識して思う頃には、思考の奥深く無意識に染み付いていた。
楽しくない事は不幸な事、いつの間にかその手の感情を誰とも共有出来なくなった。
痛い事を他人に見せるのは恥ずかしい事、素直な感情はとてもくだらないこと。
悔しい気持ちを見られるのはダサいこと
余裕のない人間は見窄らしいこと
怒る人は馬鹿な人
不機嫌でわらわない人は退けられること
その逆を全て現実世界で実現することがわたしの全てだった頃、見捨てられはわたしはわたしにいつも訴えていた。
素直な感情は殆どが規約違反だった。
わたしの楽しいはヒトの楽しいではなかったこと、世界の逆転が怒っていたのにそれまで気付けなかったこと
万能だった幼い頃のわたしは、世界に自分以外があるとやっと意識する