左右

おやすみ

夏がもう横たわって、声が小さい、足元から秋に、食われ始めているね
そっとして、息を殺しているのに肺が痛い
そっとして、バレたくないのに

感覚が、空中に放たれて、いつからか戻らなくなった、胃の真ん中だけが異様に熱いでしょう
顔を完全に隠して表を歩けたら、自分は自分でいる必要がなくなって
自分からの解放に身を捩って喜ぶでしょう

蝶々の幼虫とナイターで、完全な夏でしょう、きれいな川に足をいれたらもっと完璧でしょう

まだ少し、変われるのではと、うーんと 思うのでした